ゲーム

同人(=同好の士の集まり)により確立された、もしくはそれに由来する作品発表・流通形式のコンピュータゲーム。実際の製作者が同人か個人かは問わないことが多い。通販・即売・自販機・ショップ委託・オンライン(デジ同人)等。
アマチュアの個人制作や同人サークルが開発したコンピューターゲーム全般。(1)との違いは雑誌投稿やオンラインソフト・Webゲーム等まで含むこと。「インディーゲーム」(英:Indie game)に類する・または同一の用語でもあるが、同人の意味から区別すべきとの意見もある。
コンピューターの同人・投稿・オンラインソフトのゲームは歴史的経緯よりそれぞれ独立・対等な概念として定着していたが(1)、90年代半ば以降、インターネット普及に伴う同人ゲームのネット進出で住み分けが崩れる等様々な要因で(2)の意で使われることが増え、またそれに伴う軋轢も生じている。

注目ワード

傾向

比較的少人数・短期間で作れるビジュアルノベルが一番多く、現在ではRPGやアドベンチャーゲーム、シューティングやアクション等さまざまなジャンルの作品が多く作成されている。また、前述のRPGツクールの存在もあり、RPGが多く作られている。ただしシミュレーションやフル3Dのゲームになると、高スペックのハードウェア・大容量のハードディスクを要求されることからかなり少ない。
シナリオやキャラクターなどを独自に考案したオリジナル設定のゲームもあれば、既存作品の二次創作、時事ネタを扱った不謹慎ゲーム・バカゲーなど方向性は多種多様である。
有料の場合、商業のゲームと比較されることから(極々一部のゲームを除いて)ほとんど売れない。そのため、手早く注目してもらう・売るために性的要素を強調したり、二次創作に走る開発者は多く、ダウンロード販売サイトで販売される有料作品はそれが多数である事もあり「同人ゲーム=二次創作のエロゲー」であるとの認識を持たれる事が多い。性的描写がなくオリジナル設定の同人ゲームも多数発表されているが、その多くはばらばらの個人サイトでの無料配布であるため、注目を集めにくい。
一方で、有料であっても、手の込んだ宣伝や高い品質などによって高い人気を集める作品も現れるが、そうした作品はユーザーサポートにおいても過度の期待が寄せられがちであり、また同人ソフトに対する知識の浅いユーザーの手に取られる機会も比較的多いことから、ユーザーサポートの需要に製作サークルの対応力が追いつかないことも往々に発生している。これについては、「そもそも、趣味で作られた同人ゲームにサポートを期待することが間違いである」「非営利とはいえ対価を払っている(まして、ショップ委託の場合に発生する委託料分は明らかに営利課金である)以上は極力対応すべきである」などの様々な意見が存在し、長年にわたり様々な場所で議論が繰り返されてはいるものの、未だ結論を見ない。同人ゲーム製作を語る上では非常に重要かつデリケートな問題の一つである。

同人ゲーム

同人誌などに比べると、作業量は格段に多い。全ての作業を単独でこなす人もいるが、大抵は4〜5人で同人サークルを結成し、キャラクターデザイン・シナリオ・原画・プログラム・音楽などと分業して開発する(ゲームによっては、アダルトゲームを専門とするプロの声優に出演を依頼することもある[1])。
同人ゲームの中には、サークルが法人を設立して企業に移行するほど売れるケースもある。一方、それとは逆に一部商業のゲームメーカーは短期の資金繰りのために同人誌即売会などアマチュアの場で商業ゲームを販売することや、制約の多い大手ゲームメーカーからスピンアウトしたクリエイターが同人ゲームに移行するケースがあり、一部でプロとアマの逆転現象が起きている。
ヴィジュアルノベルのように高いプログラム技術力を必要とせずシナリオやグラフィックといった内容自体が問われるジャンルや、シューティングゲームのように市販ソフトが低迷する分野では商業ゲームより売り上げの多い同人ゲームなども存在することや、またNornのように(同人ゲームでありながら)CSAに審査を依頼[2] し、商業ベースに乗せる形で販売するケースも見られつつあるため、近年の大手サークルが制作する同人ゲーム(一次創作物)と商業ゲーム(主にアダルトゲーム)の境目が再びあやふやとなりつつある。
将来的に法人化を目指す同人サークルは多いが、現実は厳しく法人化どころか最初の一作すら完成せず崩壊するサークルがほとんどである。また、中には上海アリス幻樂団のように「プロではない」事を重視し「商業で出来ない物を作る」事を主眼とする開発元もいる。
なお、クリエイターとして活躍したい場合、既存のゲームメーカーに就職するよりも、アマチュア(同人)で身を立てる方が成功する割合は高い。
また、異例であるがゲームフリークのように同人サークル製作のソフトをメーカーに持ち込み、商用ソフトデビューを果たしてソフトハウス立ち上げを成し遂げた例もある。なお、ゲームフリークは元々はゲーム製作サークルではなく、アーケードゲーム等の攻略を同人誌で主に発表していたサークルである。

関連トピック

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